担当者として、助手としての役割

3つの患者ケースにおけるスタッフ(自分)の役割を理解して、治療業務にあたってください。役割は、予約状況によって刻一刻と変化していきます。

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1,担当者

その患者さんのメインの施術者。「本日、治療を担当させて頂く●●●です。」と伝える。助手(サポート役)の力を借りて、ほぼ全てを担当。治療や健康に関する話を中心に雑談も多くなる。(担当制よりも分担制を推したいので増えては困る) 

2,分担制

例えば背部はスタッフA、目はスタッフBという形態。「本日、背部の治療を担当させて頂く●●●です。目は●●●が後ほど担当します。」と伝える。分業で治療を行うので、雑談等は、ほどほどに。どのスタッフが担当しても良いように、関係はドライに。治療スピードは比較的早く。(増やしたいパターン)

3,助手(サポート役)

1,2の助手として治療に加わる。会話は、ほどほどに、とにかく施術を早く。複数の先生の助手をこなし、さらに受付・会計、電話応答、片付けを率先する。

【補足
もちろん、医学的な会話は、どの役割でも、適切に行うことが必要。逆に、雑談、会話をして、時間を調整してほしいケースもある。予約の状況によって、すべのスタッフが1,2,3の役割を担う。

当院の施術は協治(きょうち)体制

当院は、リラク系治療院のような担当制・指名制度は設けていない。

当院の施術は、ひとりの患者さん、または複数の患者さんを、スタッフ全員が協力して同時に施術する「協治(マルチプレイ)」を基本としている。そのため、目の前の患者さんの治療に集中しつつ、他のブースの患者さんの治療状況も把握していなければならない。また、受付会計や電話対応も協力しておこなうので、治療だけを行っていればよいという訳ではない。患者さんが着替えている間、置鍼している間、ホットパックを当てている間、などの数分で、他の先生のサポートに入るようにする。

当院が完全個室制でない理由

当院は協治(きょうち)を行いやすくするために、ブースは半個室にして周囲の状況を把握しやすいようにしている。また、

初学者にとっては、熟練者による問診や見立て、患者さんとの会話、治療方法など、すべての情報を共有できるので、大変勉強になる。まずは、熟練者の話し方や、所作を「まねる(コピー)」することから始めるとよい。当院の場合、時間をとって研修などを行うのは難しいので、実践で体験的にスキルを磨てほしい。

尚、経絡治療は院長のみ担当。また、女性希望の患者さんや相性、常連で継続的に同じ先生が担当しているなど、暗黙の了解で、担当制となってる場合も少なくないが、基本は「患者さんからの先生の指名は受けない方針」です。

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